漆器を使う機会がめっきり減りました。それは一般的な「日本の生活の今」なのでしょう。すべてを一皿に盛るワンプレート・ミール、大きなマグでスープを頂くなど、西洋風、カフェ風簡易盛りがおしゃれに思え、しかも忙しい毎日にはぴったり、となっては、漆器など悠長に使っている時間はないのかもしれません。
けれど時たま骨董店を覗いたりしますと、本当に美しい漆器に出会います。そして、こちらの写真はやはり骨董店で見つけた日の出椀です。身と蓋の色が違っていますね。まだ暗い海から赤い陽が昇り、鶴が舞い上がるという大変おめでたい意匠なのです。

作法が無い時代と嘆く方もいらっしゃるのは承知で、週末のブランチにでもおめでたい日の出椀でスープなど頂いてみてもいいかもしれません。いつもと違う地平線が見えてくるかも。
